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タロット 小アルカナ ペンタクル14枚の意味

ペンタクルは地・お金・仕事・暮らしの14枚。3枚引きで出た札を、ここで確かめられます。

ペンタクルは四大元素の地に配当されるスートで、お金、仕事、身体、そして毎日の暮らしそのものを扱うとされています。気持ちの高ぶりではなく、実際に手元に残るもの、続けられるもの、身体が持つかどうかを見ていく札です。だから読みも、夢のような話にはなりにくく、家賃の引き落とし日や、明日の出勤時間や、疲れて帰った夜の台所の景色のほうへ降りてきます。今の暮らしが自分をすり減らしているのか、それとも静かに何かを積んでいる途中なのか。その手ざわりを教えてくれる十四枚です。

ペンタクルのエース

雲から現れた手のひらが、大きな金貨をそっと差し出していて、その下には百合の咲く庭と、外の山へ抜けるアーチ形の生け垣の門が開いています。

この札で目を引くのは、金貨を受け取る手ではなく、差し出している手のほうです。まだ誰も握っていない、置かれたばかりの好機が描かれているという読みができます。庭の奥に開いた門は、そこから先へ出ていけることを示すとされ、話はまだ庭の中、つまり手をつけていない段階にあります。今のあなたに当てはめるなら、条件のいい話や、体調を整え直すきっかけや、少額でも続けられそうな貯め方が、目の前に置かれた頃合いかもしれません。まだ小さくても、地に足のついた芽です。

キーワード
正位置: 確かな芽・現実的な好機/逆位置: 機会損失・遅れ
正位置
現実の形になる話が来ています。給与や住まい、身体のことなど、目に見えて数えられる領域での前進が読まれます。派手な当たりというより、始めれば続きそうな確かさのほうです。まだ実感が薄くても、手を伸ばした事実だけは残ります。
逆位置
差し出された手が、しばらくそのままになっている状態と読まれます。話が流れたというより、返事を保留したまま日が過ぎている、あるいは開始の条件がまだ整っていない、ということが多いようです。取り逃したと決めるには早く、置かれたままかどうかを確かめる余地は残っています。
恋愛・人間関係で
気持ちの盛り上がりではなく、会う約束が実際に取れるか、生活の時間が合うかという層で縁が動き始める頃合いとされます。細く静かに始まる関係を、地味だからと見送らないでいられるかが分かれ目のようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

まだ庭の中にある札なので、結果を数える前に、置かれたものが何なのかを見てみる読み方が合っています。

ペンタクルのエース

ペンタクルの2

背の高い赤い帽子をかぶった人物が踊るような足どりで立ち、緑の紐が横向きの八の字を描いて二枚の金貨を結び、背後の高い波の上を二隻の船が上下しています。

二枚の金貨は、下ろすことのできない二つの荷を表すとされます。紐が八の字なのは、どちらかを選んで終わりではなく、行ったり来たりしながら回し続ける形だからという読みができます。後ろの海が荒れているのに、この人は笑って踊っているように見える。つまり状況は決して穏やかではなく、それでも足さばきひとつで持ちこたえている札です。仕事と家のこと、収入と支出、複数の人との予定。どれも捨てられないまま、器用に繰っている今のあなたの日々が、そのまま描かれています。

キーワード
正位置: 両立・やりくり・柔軟/逆位置: 無理な両立・浪費
正位置
手が足りないなりに回っている、というのが今の実像のようです。優先順位を決め切らず、その日ごとに重いほうへ寄せる身のこなしが働いています。やりくりが得意なのではなく、揺れながら落とさずにいる。その粘りは、外から見えなくても実力の一つとされます。
逆位置
回す速度に、身体か財布のどちらかが追いつかなくなってきた頃合いと読まれます。埋め合わせのための出費が増えたり、片方を先延ばしにして両方が遅れたり。責める話ではなく、荷の数そのものを一度数えてみる段階に来ている、という合図のようです。
恋愛・人間関係で
相手との時間と、自分の生活の時間を、どちらも削らずに置こうとしている状態とされます。連絡が途切れがちでも心変わりとは限らず、単に手が二つしかないだけ、ということが多いようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「いまは保留」、逆位置なら「いいえ」と読まれる札です。答えを急がず、時期や条件を見ることを勧める側の札とされます。
読みのしるべ

均衡が取れている札ではなく、揺れたまま落としていない札として読むと、今の自分に厳しくしすぎずに済みます。

ペンタクルの2

ペンタクルの3

まだ建てかけの聖堂の中で、台に乗った石工が道具を手に振り返り、図面を持つ二人の人物と言葉を交わしていて、頭上のアーチには三枚の金貨が納まっています。

三枚のうちいちばん若いはずの石工が、上から指示されるのではなく、同じ高さで話しているように描かれているのがこの札の見どころです。腕のある人と、任せる人と、図を引く人が噛み合ってはじめて建物が立つ、という読みができます。完成した聖堂ではなく建てかけなのも大事で、まだ途中だからこそ相談が要る。あなたの今も、一人で抱えて仕上げる場面ではなく、途中の形を誰かに見せて、意見をもらいながら積む段階にあるのかもしれません。見せることは、弱さではないとされます。

キーワード
正位置: 協力・評価・積み上げ/逆位置: 独りよがり・雑さ
正位置
積んできたものが、他の人の目に触れて評価される流れが読まれます。褒め言葉というより、任される、名前を覚えられる、次の話が来るという形で返ってくることが多いようです。一人の手柄にせず噛み合わせたほうが、結果として大きく建ちます。
逆位置
図面と現場がずれたまま進んでいる状態とされます。頼まれたことの意図を確かめないまま仕上げたり、逆に相手が求めていない水準まで作り込んだり。やり直しになっても腕の問題ではなく、途中で言葉を交わす回数が足りなかっただけ、という読みができます。
恋愛・人間関係で
気持ちを確かめ合うより、これからをどうするかを一緒に組み立てていく段階の縁とされます。共同作業のなかで距離が縮む関係で、二人だけで完結しない話題があるほど続きやすいようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

評価の札ですが、褒められる札ではなく、噛み合った時に建つ札として読むと外れにくくなります。

ペンタクルの3

ペンタクルの4

冠をかぶった人物が一枚の金貨を胸に強く抱きしめ、頭の上に一枚を載せ、両足でそれぞれ一枚ずつを踏みしめて、背後には灰色の街が広がっています。

四枚すべてを身体で押さえているので、この人は立ち上がることも手を差し出すこともできません。守りが完成した瞬間に動けなくなる、という構図が描かれているとされます。背後の街に戻れば人と関われるのに、そちらへは背を向けている。ただ、この札を欲張りと切り捨てる読みは浅いようです。手放したら二度と手に入らないと知っている人ほど、こうして抱えます。今のあなたにも、失うことへの怖さから握り続けているものが、お金なのか、居場所なのか、ひとつあるのかもしれません。

キーワード
正位置: 保持・安定志向/逆位置: 執着・手放せない
正位置
守りに入るのが正しい時期、という読みができます。減らさない、増やさない、動かさない。攻めどきではないと身体が判断している状態で、貯えや今の職場を保つ選択に無理はありません。ただし、その姿勢が長く続くほど身動きは重くなっていきます。
逆位置
抱えているものが、もう自分を守っていない状態と読まれます。使えないお金、使っていない物、続ける理由が思い出せない関係。少しゆるめても崩れないことのほうが多いようです。全部を手放す話ではなく、指を一本だけ離してみる余地が出てきています。
恋愛・人間関係で
相手を大切にしているのに、その大切さが囲い込みの形で出ている頃合いとされます。連絡の頻度や予定を確かめたくなるのは、相手を疑っているのではなく、自分が失うのを恐れているだけ、という読みができます。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置でも逆位置でも「いいえ」寄りに読まれる札です。ただし断ち切る宣告ではなく、いまの形のままでは通らない、という読みに近いとされます。
読みのしるべ

握っているものより、握らせている怖さのほうを見ると、この札は責める札ではなくなります。

ペンタクルの4

ペンタクルの5

雪の降る夜、包帯を巻いた人と裸足の人が寄り添って歩き、その頭上には五枚の金貨をあしらったステンドグラスの窓が明るく灯っていますが、二人は顔を上げません。

この札で本当に描かれているのは、貧しさよりも「灯りに気づいていない」ことのほうだとされます。窓のすぐ下を通っているのに、二人とも下を向いて歩き続けている。助けは物理的には近いのに、心が受け取る側に立てていない状態です。同時に見落とせないのが、二人が並んで歩いていること。ひとりきりではありません。仕事や体調やお金で消耗している時期に、誰かに言えないまま夜が来ているなら、この札はその実感をそのまま映していると読めます。

キーワード
正位置: 困窮・孤独・支え合い/逆位置: 回復の兆し・支えを見つける
正位置
余裕が削られている時期で、それを取り繕う気力も薄い頃合いと読まれます。ただし札は、隣を歩く人の存在も一緒に描いています。声をかけられるのは、いちばん近い一人で足ります。窓の灯りは消えておらず、見上げていないだけ、ということが多いようです。
逆位置
冬の終わりに向かう動きとされ、支えてくれる相手や制度、休める場所が見つかる流れが読まれます。急に楽になるというより、寒さの底を過ぎて、ようやく顔が上がる。今まで頼るのが下手だった人ほど、この転がり方をするようです。
恋愛・人間関係で
苦しい時期を共に通っている関係が示されます。余裕がなくて優しくできない自分を責めやすい場面ですが、それでも並んで歩いている事実のほうが、後から効いてくるとされます。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置でも逆位置でも「いいえ」寄りに読まれる札です。ただし断ち切る宣告ではなく、いまの形のままでは通らない、という読みに近いとされます。
読みのしるべ

困窮そのものより、助けが近いのに見上げていないことを教える札として読むと、次の一歩が近くなります。

ペンタクルの5

ペンタクルの6

裕福な身なりの商人が片手に天秤を掲げたまま、もう一方の手で膝をついた二人の人物へ金貨を落としています。

与える札として知られますが、見るべきは天秤のほうだという読みができます。量りながら渡している、つまり、いくら渡すかを決める権利がこの人の側にあるということです。受け取る側は膝をついていて、立ってはいません。援助は起きているのに、位置は対等ではない。今のあなたがどちら側にいるかで意味が変わる札で、渡す側なら加減の握り方を、受け取る側なら返せない負い目のほうを扱っている場面かもしれません。関係の温度ではなく、力の傾きを見せてくれます。

キーワード
正位置: 援助・与え合い・対等でない釣り合い/逆位置: 貸し借りの歪み・依存
正位置
助けが実際に届く流れとされ、金銭や時間、手を貸してもらう形で回ってくると読まれます。素直に受け取れる時期でもあります。ただし、その関係には上下が生まれやすく、いつか渡す側に立てるかどうかで後の居心地が変わっていくようです。
逆位置
貸し借りの記録が片側に偏りすぎた状態と読まれます。出し続けて減っていく、あるいは受け取り続けて言い出せない。どちらも悪意からではなく、最初の一回が習慣になっただけ、ということが多いようです。天秤を一度置いて、量り直せる余地はあります。
恋愛・人間関係で
支払いや世話の分担が、そのまま関係の力関係になっている頃合いとされます。多く出しているほうが強いとは限らず、負担している側が離れにくくなっていることもあるようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

優しさの札ではなく、天秤を誰が持っているかの札として読むと、居心地の悪さの正体が見えます。

ペンタクルの6

ペンタクルの7

農具に体重を預けた人物が手を止め、伸びた蔓に実った七枚の金貨を、収穫もせずにじっと眺めています。

働いている場面ではなく、手を止めている場面が描かれているのがこの札です。実はもう生っているのに、まだ取らない。育ち方が思っていたのと違うのか、取り時ではないのか、そもそも育てたいものだったのかを考えている顔にも見えるとされます。焦りと徒労が入り混じる、地味に苦しい時間です。転職を迷っている、続けてきたことの手応えが分からない、返事を待っている。そうした「まだ結果になっていないが、無駄でもない」時期に出やすい札という読みができます。

キーワード
正位置: 見直し・育成・待つ/逆位置: 焦り・実らない待ち
正位置
投じた時間や労力を、いったん眺め直す頃合いと読まれます。伸ばすのか、別のものに植え替えるのか、判断のための立ち止まりで、怠けているのとは違います。今すぐ答えが出なくても、この空白は後から効いてくるとされます。
逆位置
待っている時間が長引き、実らないほうへ気持ちが傾いている状態と読まれます。ただ、実そのものは枯れていないことも多いようです。手応えが薄いのは、土や条件のほうを見ていないだけ、ということもあります。見切りは、疲れているうちに決めないほうが軽く済みます。
恋愛・人間関係で
関係が育っている実感が持てず、この先を量っている場面とされます。動きが少ない時期ですが、離れる決心の札ではなく、何を期待していたのかを自分で確かめる時間のようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「いまは保留」、逆位置なら「いいえ」と読まれる札です。答えを急がず、時期や条件を見ることを勧める側の札とされます。
読みのしるべ

止まっていることを失敗と数えない札です。眺めている時間も、育てる工程の一部として読みます。

ペンタクルの7

ペンタクルの8

作業台に向かった職人が槌と鏨で金貨を彫り、仕上がったものを傍らの柱に並べて掛け、遠くには小さく町が見えています。

同じ形のものを、何度も繰り返し彫っている札です。町は遠くにあり、この人は誰にも見られていない場所で手を動かし続けています。誉められるためではなく、手が覚えるまでやる時間が描かれているとされます。まだ上手ではない段階を含んでいるのがこの札の優しいところで、掛けてある成果も途中経過にすぎません。資格の勉強、新しい職場の慣れない手順、身体を戻すための毎日の積み。今のあなたの地味な反復は、外からは見えなくても、確かに枚数として増えています。

キーワード
正位置: 習熟・コツコツ/逆位置: 惰性・手抜き
正位置
上達していく時期で、成果が出るより先に手つきのほうが変わっていくと読まれます。まだ誰にも評価されていない段階のままで構いません。同じことを繰り返せている事実そのものが、この札では前進として数えられるとされます。
逆位置
手は動いているのに、意識が離れてしまっている状態と読まれます。慣れすぎて雑になる、目的を思い出せないまま続ける、といった形が多いようです。量を減らして丁寧に戻すほうが、無理に続けるより早く戻ることもあります。
恋愛・人間関係で
関係を一足飛びに進めるより、連絡や会う約束を淡々と重ねていく時期とされます。派手な出来事は起きにくい代わりに、崩れにくい土台のほうが静かにできあがっていくようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

上手くなる前の下手な時間まで含めて肯定する札なので、進み方が遅いことを理由に切り上げない読みが合います。

ペンタクルの8

ペンタクルの9

よく手入れされた蔓の庭に女性がひとりで立ち、手袋をはめた手に小さな鳥をとまらせていて、遠くには自分の屋敷が見えています。

この庭は自然に生えたものではなく、時間をかけて整えられた庭です。だから札の中心にあるのは豊かさそのものではなく、それを自分の手で用意したという事実だとされます。そばに人はいませんが、寂しさの札とは読まれません。手袋の上の鳥は、意のままにならないものを扱う心得を表すとも言われます。自分で選んだ部屋、自分で払った買い物、誰にも説明しなくていい休日。今のあなたの生活が、誰かの都合ではなく自分の采配で回っているなら、それがこの札の実りです。

キーワード
正位置: 実り・自立・豊かさ/逆位置: 見栄・浪費
正位置
積んできたものが、生活の質という形で戻ってくる時期と読まれます。収入や住まい、時間の使い方に自分の裁量がある状態です。誰かと分け合うより先に、ひとりで味わっていい実りとされ、それを贅沢と後ろめたく思わなくていい場面のようです。
逆位置
中身より、見え方のほうに手をかけすぎている状態と読まれます。整った生活を保つための出費が重くなったり、余裕があるふうに振る舞って疲れたり。庭は少しくらい荒れても構わない、というのがこの札の言い分のようです。
恋愛・人間関係で
自分の生活が立っているぶん、足りない部分を相手に埋めてもらう必要が薄い時期とされます。縁が来ないのではなく、条件を下げてまで急がなくなっている、という読みができます。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

ひとりでいる姿を欠けとして読まず、自分で整えた結果として読むと、この札の温度が正しく伝わります。

ペンタクルの9

ペンタクルの10

葡萄の文様の衣をまとった老人が門のそばに座り、二匹の白い犬に手を触れさせていて、その先には若い夫婦と子どもがいて、画面全体に十枚の金貨が散っています。

この札には、老人と夫婦と子ども、そして犬までが同じ画面に収まっています。個人の成功ではなく、代を越えて残っていくものが描かれているとされます。金貨が人ではなく場面全体に散っているのも、財が誰か一人のものではないことを示すという読みができます。実家、家業、長く勤めた職場、続いてきた関係。安心と同時に、抜けにくさもある枠組みです。今のあなたが守られていると感じるものと、動きにくいと感じるものが、同じ一つを指していることもあるかもしれません。

キーワード
正位置: 継承・家族・長期安定/逆位置: 家の事情・固定化
正位置
長い時間の単位で守られる流れと読まれます。住まいや家族、続いてきた仕事といった土台が効いてくる時期です。派手さはありませんが、崩れにくい安定で、次の代や次の年に渡していけるものが手元にあるとされます。
逆位置
枠のほうが自分より強くなっている状態と読まれます。家の事情や慣例で選べない、前からこうだからと決まっている。反発する話ではなく、その枠が今の自分に合っているかを一度確かめる場面のようです。抜ける以外の選び方もあります。
恋愛・人間関係で
二人だけの話ではなくなっていく段階とされます。相手の家のこと、住む場所、これから先の暮らし方が絡む時期で、気持ちより条件のすり合わせが縁を決めることが多いようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

安定と固定は同じ形で来るので、どちらとして自分に効いているかを分けて読むのがこの札の勘所です。

ペンタクルの10

ペンタクルのペイジ

花の咲く野に立った若者が、両手で持ち上げた金貨をまっすぐに見つめていて、足元にも歩き出す道が続いています。

この若者はまだ何も成し遂げていません。持っているのは一枚だけで、それをじっと見ています。学び始めの、まだ役に立たない段階を肯定する札とされます。両手で持っているのがこの札の特徴で、片手間ではなく、それだけを見ている真剣さがあるという読みができます。宮廷札のペイジは知らせを運ぶ役目も持つとされ、地の性質と合わさって、実務的な便りが届く意味も持ちます。今のあなたが始めたばかりのことや、これから届く現実的な連絡が、この一枚に重なります。

キーワード
正位置: 学び・着実な便り/逆位置: 怠け・飽き
正位置
学び直しや、新しい手順に手をつける時期と読まれます。まだ結果は出ませんが、興味が続いていることが何よりの目印です。あわせて、仕事や手続きに関する落ち着いた知らせが届く合図として読まれることもあります。
逆位置
始めたものへの熱が薄れている状態と読まれます。難しくて止まっているというより、他のことに目が移っている、あるいは日々が忙しくて手が届かない、ということが多いようです。畳む前に、一枚だけ持ち直す余地は残っています。
恋愛・人間関係で
関係の入り口に立っている時期とされます。相手のことを少しずつ知っていく段階で、探るような連絡や、まだ形にならない会話が続きます。急がないほうが、この縁には合っているようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

何者にもなっていない段階を、失敗ではなく途上として数える札です。始めた事実のほうを見て読みます。

ペンタクルのペイジ

ペンタクルのナイト

重たげな黒い馬にまたがった騎士が、その場に立ち止まったまま金貨を手のひらに掲げていて、背後には耕された畑が広がっています。

四人の騎士のうち、この馬だけが動いていません。速さではなく、止まっていられる重さが描かれているとされます。背後の畑はすでに耕された後で、この人が地道な工程を済ませてきたことを示すという読みができます。派手さも機転もありませんが、任せたことを最後までやる。今のあなた自身がそうであるか、あるいはそういう相手が近くにいるかを示す札です。毎朝同じ時間に出て、同じ道を通り、決めたことを崩さない。その退屈さこそが、この札の強みとされます。

キーワード
正位置: 勤勉・着実な進み/逆位置: 停滞・融通が利かない
正位置
進みは遅くても、確かに前へ出ている時期と読まれます。予定通りに終わる、約束が守られる、任せたことが返ってくる。刺激は少ないぶん、計算が立つ流れです。急ぐ人には物足りなく見えても、後で差がつくとされます。
逆位置
同じやり方を続けすぎて、状況とずれてきた状態と読まれます。手順を変えられない、頼み方を変えられない。真面目さが働きすぎているだけで、怠けているのとは逆です。一か所だけゆるめると、また動き出すことが多いようです。
恋愛・人間関係で
誠実だけれど、動きの遅い縁とされます。相手からの言葉数は少なくても、約束のほうは守られる型です。反応の物足りなさを心変わりとして読むと、外れやすい札のようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

止まって見える馬を停滞と読むか、崩れない重さと読むかで意味が分かれます。周りの札の速さと比べて決めます。

ペンタクルのナイト

ペンタクルのクイーン

果実の彫りが入った玉座に薔薇の茂みを背にして座る女性が、膝に抱えた金貨をやさしく覗き込み、足元の草には兎が一匹います。

この女性は金貨を掲げず、膝に置いて覗き込んでいます。誇示ではなく、手元で世話をしている姿だとされます。玉座の果実も背後の薔薇も、育てた結果として実っているもので、この人が現実の面倒を引き受けてきたことを示すという読みができます。足元の兎は、繁殖と実りの象徴として置かれているとされます。人の体調を気にかけ、食べるものを整え、生活を回してきた人。今のあなたか、あなたを支えている誰かが、この札に重なるかもしれません。

キーワード
正位置: 堅実な魅力・世話好き/逆位置: 不安定・心配性
正位置
現実の面倒を引き受けられる力が働いている時期と読まれます。人の世話も、家のことも、仕事の段取りも回せる状態です。派手ではないその手際が、周りから頼りにされる形で返ってくるとされます。自分の分も、少し取り分けていい頃合いのようです。
逆位置
世話をする力が、心配のほうへ向いている状態と読まれます。相手の予定や体調が気になって落ち着かない、先回りして疲れる。優しさが余っているだけで、欠点ではないようです。手を止めても回るところから、預けてみる余地があります。
恋愛・人間関係で
気持ちの言葉より、生活の面で支え合う縁とされます。体調や食事、暮らしの手ざわりを気にかけ合える相手と長く続きやすく、言葉数の多さは関係の深さと直結しないようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

支える力の札ですが、支えすぎの札でもあります。誰の分まで抱えているかを数えると読みが定まります。

ペンタクルのクイーン

ペンタクルのキング

牡牛の頭が彫られた玉座に、葡萄の実る衣をまとった王が腰を下ろし、片手を膝の上の大きな金貨に置いていて、背後には自分の城が見えています。

背後の城も、身にまとう葡萄の衣も、この人が長い時間をかけて築いたものだとされます。牡牛は地の粘り強さを表すとも言われ、才気ではなく持続で積んだ人だという読みができます。金貨を握らず、置いた手で触れているだけなのが四のカードとの違いで、失う怖さから抜けた者の余裕が描かれています。だから人に分けられるし、任せられる。仕事で責任を持つ立場にいる人、あるいは頼れる年上の存在が、今のあなたの周りにいることを示す札でもあります。

キーワード
正位置: 成功・包容力・現実力/逆位置: 強欲・現状固執
正位置
現実を動かす力が備わっている時期と読まれます。数字を見て判断する、人を割り振る、責任を引き受ける。そうした場面で無理なく立てる状態です。周りから頼られやすく、その頼られ方に応えられる余力もあるとされます。
逆位置
築いたものを守ることに、力の大半が向いている状態と読まれます。やり方を変えたくない、条件を譲れない、数字でしか測れなくなる。強さが硬さに寄っているだけのようです。一度手を離しても城は残る、というのがこの札の側の言い分になります。
恋愛・人間関係で
包容力のある相手、あるいは生活ごと引き受けようとする姿勢を示すとされます。言葉よりも実際の行いのほうで示す型なので、その静かさを冷たさと読み違えやすい札のようです。
はい/いいえで聞くと
はい/いいえで答えを聞く1枚引きでは、正位置なら「はい」、逆位置なら「いまは保留」と読まれる札です。背中を押す側に立つことが多く、逆位置でも否定にはなりません。
読みのしるべ

握らずに手を置いている札なので、豊かさより、失う怖さから抜けているかどうかで読むと外れにくくなります。

ペンタクルのキング

タロットの意味はウェイト=スミス版の絵柄と、日本で広く共有されている読みに沿って書いています。同じ札でも、問いと隣の札で読みは変わります。ここは辞典で、実際の読みは3枚引きで宵がその問いに合わせて出します。

この札を持って聞きたいことがあるなら

札の意味はここまでで読めます。あなたの問いにこの札がどう答えるかは、宵が3枚で読みます。

宵と話したこと

これまでの記録